先生×私~隣の部屋の王子様~
夜。
部員と先生でミーティングが始まった。
今日の反省と、明日の朝の予定。
20分くらいミーティングをしたら解散の声がかかった。
「朝日。」
先生に名前を呼ばれる。
「はい。」
「お前は残れ。」
え?
「話があるから。」
??
部員がいなくなってから
先生と2人きりで合宿所のロビーにいる。
「今日……
集中してなかっただろ。」
「えっ…………。」
突然図星なことを言われてドキッっとする。
「ラリーも続いてなかったし、松本と喋ってたろ?」
「す、すいません……」
「……あいつと……仲いいのか?」
「へ?」
「その……松本と……」
「あ、貴くんは幼なじみです!」
「幼なじみ?」
「はい!優しくって、面白くて……つい…………。」
「…………。気をつけろよ?」
「あ、はい。以後ちゃんと集中してやります!」
「そーゆー意味じゃねぇよ、アホ。」
「ん?」
「あ、いや、なんでもない。
それだけだから。
部屋入って寝ろ!」
先生……顔が赤いよーな……
「なんだよ。んな、俺の顔見てんじゃねーよ。」
「み、……見てないです!
おやすみなさい!!」
私は恥ずかしくてダッシュで部屋に向かった。