先生×私~隣の部屋の王子様~
階段を上がって角を曲がると
ドン))
何かにぶつかった。
それは……
貴くんだった。
「ご、ごめん!前見てなくて!」
「大丈夫。それより菜月。先生に残されてたけど大丈夫だったか?」
「へ?あ、うん!大丈夫!今日集中してなかったからさー(笑)」
「俺と……喋ってたからか?」
「た、貴くんのせいじゃないよ!」
「でも…………」
「私が集中切らしてたから悪いの!
ホントごめん!じゃ、おやすみなさい!」
部屋に戻ろうとする私の腕を
貴くんが掴んだ。
「え?」
「菜月…………。」
急に貴くんの顔が真剣になる。
「な、なに?」
「今から言うこと……真剣に聞けよ?」
「ん?」
「好きだ。」
………………?
……………………え?…………………………