先生×私~隣の部屋の王子様~


「おい!菜月??」

え?


目を開けると白い天井に
先生の顔……。



……夢?



今までのは……



そっか……


夢だったんだ。




「大丈夫か?菜月?」


私は身体を起こした。


「……せ、先生……?どうして……ここに……?」



ギュッ))


え?

先生は私の言葉を聞くと私を抱きしめた。


「せんせ……?」

「電話に出ないし、部屋のあかりもつかなくて……
心配になって来てみたら、窓から手が見えて……そしたらお前……倒れてるしっ!」


心配してくれたの?
先生が?私を?


「どこまで心配かけんだっ!
俺がいなかったら……」

先生の腕に力がはいる。


「先生……ありがとう……。」

私も先生の背中に腕をまわした。


先生の身体が一瞬ピクリと反応する。


「先生が……
私を守ってくれたんですね。」

「俺は……」

「いつも助けてもらってばっかりで……」

「……菜月はもっと……甘えていいんだよ。もっと頼れ。……もっと……」


「はい……」

涙が出そうになる。


「菜月……。」



「……はい?……」














「好きだ。」












え?






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