春の匂い~僕等、リア充撲滅部!番外編?
ドアを開けようとしたとき

後ろから声をかけられた

「青崎先生」

「か、楓先生
 偶然ですね!今、来たんです」

「そうなんですか
 入りますか」

私、ちゃんと喋れたかな?

そう思いながら楓くんの後姿を見つめる

楓くんがドアを開けた

中にいた部員たちがざわつく

私と楓くんは教卓の前に立つ

「初めまして、長谷川楓です」

「青崎桜です。よろしくお願いします」

ざわめきは止まらない

少し「長谷川先生じゃん!やった!」という声も聞こえた

気持ちがもやもやする

「静まれー!(...さっき、青崎先生カワユスって聞こえた。なんだ?
 このイライラは...)」

楓くん、もてるんだなぁ

それはそうか、顔がイケメンだし

性格も...いや、昔の性格のままだったらちょっと...

私なに思ってんの!楓くんは性格だって...性格だっていい...し?

うん、いいはず!...なんで、楓くんの事好きなんだろう

わ、私ってば、なんてこと考えてるの!

アホ!馬鹿!私のバカ!
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