春の匂い~僕等、リア充撲滅部!番外編?
目尻が熱くなる、泣きそうだ

「その思いをちゃんと家族に
 伝えればいいんじゃないかな?」

奏多くんはやさしく私の頭を撫でた

「怖くて、言えなかったのだ...」

「大丈夫だよ、俺もついていくから、ね?」

...本当に奏多くんはやさしいのだ

「ありがとう...」

「じゃあ、今日、放課後、
 校門前で待ってて」

「うん、わかったのだ」

私と奏多くんは予鈴がなる前に

教室に戻った





放課後、校門前

「ごめん、待ったかな?」

「大丈夫なのだ」

「虹々ちゃんは?」

「先帰らせたのだ」
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