春の匂い~僕等、リア充撲滅部!番外編?
「大きらっ―――――」

大きな手が私の口をふさいだ

奏多くんの手だ

「だめだよ、璃々。
 後悔しちゃうよ」

そういって私の口から

手を離した

「...っ...うぅ...
 ごめん...なさっ...」

涙が止まらない

「璃々ちゃん、パパも
 ごめん、ごめんね」

ママとパパは虹々と私を

抱きしめてくれた

――――暖かい。

「これからは、ちゃんと
 なんでも言い合おうね」

「うんっ...うん」

奏多くん、ありがとう。

私を止めてくれて...

相談した相手があなたでよかった


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