“ALICE"
「街は…どうやったら、行ける…の?」
考えた結果が街の行き方。
でも夢の中ってころころ場所が変わるから、あまり意味がない気がするけど…
するとうさ耳の男は静かに街の方向を指差す。
「あっちに行けば、街に行けるのね」
私はうさ耳の男を指した方向を見て、再びうさ耳の男の方へ振り向くと、彼は既に別の道で遠くの方へ進んでいた。
……え、放置ですか。
さっきはあんなにアリス!と絡んできたのに…
やっぱり、彼にとってアリスは大切の存在なのだろうか。
私は重たい腰を上げ、うさ耳の男が教えてくれた道を進んだ。