“ALICE"
あれからどれくらいの時間を歩いたのだろうか。
長い道のりを歩き続け、やっと街の入口が見えてきた。
疲れた…
暗い道は何が出るかわからないから、ずっとビクビクしないといけないし…
足は痛いし…
さっき転んだ時にできた膝の傷がかなり痛い…
いつの間にか血も出てるし…
白のパジャマだから、余計目立つ。
血が出るほど、傷が深いんだ。
…もう、早く目覚めないかな…
もうすぐ学校じゃないの?
目覚まし…お母さん…
何でもいいから、私を起こして…
そう願いながら私は街の中に入る。