“ALICE"
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アリスを眠らせた俺は、彼女を抱え街から出ようとした時、あいつが俺を引き止める。
「グレイ…女王様がお呼びです」
さっきの男を殺した青年、スペードにそう伝えられた。
こいつは所謂女王様の部下。
簡単に言えば、下僕、もしくは犬だ。
そしてこいつ以外にもダイヤ、ハート、クラブがいて、左頬にそれぞれマークがついている。
「わかった。後で行くよ」
「よろしくお願いします」
スペードは俺にお辞儀をする。
そして、スペードはアリスの存在に気づいた。