“ALICE"
目の前にあるスープを手をつけることをしなかった。
…沢山、聞きたいことありすぎて、それどころじゃない。
帽子男は私の考えを察したのか、両手の指を絡め、その上に顎を乗せる。
「…さて、どんなことを聞きたい?アリス」
「!」
なんだか…この人、怖い…
人の心を見透かしているような気がして…
「あの…まず名前、ですけど…私アリスって者じゃ…」
「知ってる。君がアリスっていう名前じゃないってことは」
私の言葉を遮る帽子男の言葉はあまりにも衝撃なことだった。
私がアリスじゃないことを…最初から気づいていたということ…?
じゃなんで、アリスって…