個人的事情につき“悪戯”禁止
薄暗い会議室に浮かび上がるプロジェクターの画面。
今、ここにいる人間はそこに集中している。
…寝るなら今だ。
ほんの少しでいいから寝ないと、この眠気はダメだと思う。
社会人として会議中に居眠りなんてどうかしてるのはわかってる。
でも、眠いものは眠いのだ。
皆さん、ごめんなさい。
ちょっとだけ。
ちょっとだけ、寝かせてください…。
プロジェクターを見てるふりをして、そっとまぶたを閉じた。
…と、ほぼ同時。
「…おい、寝るな」
「…っ!!」
耳元でコソッと囁かれた課長の声に。
夢の世界から連れ戻された。
「なに寝ようとしてんだ、会議中だろうが」
「…眠いんですよう」
「寝るんじゃねぇ」
一度は開いたまぶたも。
また再び仲良くしたがっていた。
あぁ…もう、ごめんなさい…。