個人的事情につき“悪戯”禁止
覚悟はできてます
…こんなもんじゃ足らない。
指先へのキスなんて、前戯にもならねぇ。
会議中に指を絡めたのはほんの悪戯心だった。
部屋の明かりが落とされたのをいいことに、居眠りしようとした罰だ。
それなのに。
俺が指を動かすたびに、彼女はいちいちいい反応をする。
結局、会議に集中できなかったのは俺も同じだった。
「…この爪で俺の背中を傷つけるくらい感じさせたいんだがな」
彼女の指先を傷つけないように甘噛みする。
そんな俺を見ているせいか。
彼女の目が欲を含んできて。
絡んでいる彼女の右手に力が入る。
そして。
俺にとびきり威力のある爆弾を投下した。
「…覚悟は、できてます…」
「…っ!!」