気まぐれだけど、文句ある?



ガラッ….

結局来てしまった資料室。

俺の目に入ったのは黄昏ている利根琴音
だった。


…掃除まったく、やってねぇ。
ある意味すごいな。その自由さ。

「おーい。」



俺が声をかけると、奴の肩がぴくり、と
小さく揺れた気がした。


ふっ、と思わず笑が漏れる。
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