気まぐれだけど、文句ある?
「べ、別に照れてねぇし!!」

耳まで真っ赤になりながら、弁解する
吉田君がなんともまぁ、可愛くて。

思わず私は手を頭にのばした。

「あ、意外と柔らかい…。」

わしゃわしゃと髪を撫でる。

「本当お前やだ。何なんだよ、もう。」

それだけを消え入りそうな声で呟くと、
吉田君は机に突っ伏してしまった。

やばい、小動物だ。

しばらくそのまま頭を撫でていると、
ガシッと腕を掴まれた。
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