気まぐれだけど、文句ある?
「……どういうこと?」

『あーー、もう。とりあえずだめ!』

「なんでよ!いいんじゃん!やろうよ!」

絶対ひいてやらない、と私は心に決めた。

ここまではっきりと断られるなんて思ってなかったから何だか悲しい。

『…………。』
「…………。」

流れる沈黙。

『……だから。』

先に耐えられなくなったのは吉田君だった。

『やっぱ、男女が2人きりで部屋にいるって問題だと思うんだ。』

意を決したように言う吉田君。

「なんで?」
< 87 / 121 >

この作品をシェア

pagetop