ねぇ。見て。

「あのねぇー、みぃちゃんはぁ、うるさいの、嫌いなの」

『うっせぇ!!!みぃちゃんはぁじゃねぇ!ここからだせっ!!!!』


暗闇の中、みんなの沈黙を破った男。


相当精神的に強い。だって、普通この状況で怒鳴るなんて、無理だから。


「キャハハハハハハハハッ
だから、みぃちゃんはぁ、うるさいの嫌いなんだってば。」


バァンッ!!!!!!ぐちゅっ…


『うぎっ』


暗闇で理解できないが、何かが潰されるような、異様な音が聞こえた。


ぐちゃっミチッぐちゃっ


『あああぁ……。』

男の声が徐々に小さくなり、ついに聞こえなくなった。
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