ねぇ。見て。

『うっ…っ!』

暗闇で見えないが、その異様な音、不気味な笑い声、漂う異臭に誰もが吐き気を覚えただろう。


「キャハハハハハハハハッキャハハハハハハハハッキャハハハハハハハハッキャハハハハハハハハッキャハハハハハハハハッ」


壊れた機械のように同じ音程で笑う女の子の不気味な声だけが部屋に響く。


でも、誰も言葉を発しようとしない


話せば殺される。

みんな、そう思っているからだ。


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