幼なじみにわたしの生死がかかってる件
聞いてください。
俺には幼馴染みがいる。
かくかくしかじかあーだこーだにょろにょろあってワケありな二卵性双生児の女2人だ。
まだ18年目に差し掛かったばかりの俺の人生はこいつらに振り回されていると言っても過言ではない。
ひとりは近所でも評判の美少女。
ふわりとした長い髪を翻し翻し、お胸のほうも立派に成長なさって、ガキの頃から知ってる俺の目から見てもまあよく成長したものだと思う。
が、しかしだ。
俺を振り回すのは残念なことに主にもうひとりのほうだったりする。
どうやら神は‘美少女と家が隣同士’というおいしいシチュエーションだけを味あわせてはくれないらしいのだ。
だからこれは、神が俺に与えたもうた試練だと思うことにしている。アーメン。
――中野粋(スイ)の証言より抜粋。
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