幼なじみにわたしの生死がかかってる件
そうなのだ。
あの後スイはわざわざわたしの席まで来てくれて死にかけたわたしが生き返るまで頭を撫でてくれたのだ。
あれはそういうわけだったのか!
まあ、撫でるなんてかわいらしいものじゃなかったんだけどね。当たり前のように髪がぐちゃぐちゃになって鼻で笑われたんだけどね。
「ったく、数時間会えないくらいで魂ぶっ飛ばすな。」
『だってえ』
「語尾伸ばすな気色悪い。」
『スイがいてくれないと死んじゃうんだよう。エネルギーが枯渇しちゃうんだよう。』
かくかくしかじかあーだこーだにょろにょろあるわたしの味方でいてくれたのはスイだけなのだ。
もううんと小さな頃からスイだけなのだ。