幼なじみにわたしの生死がかかってる件
おうおう、いくら信号待ちだからってそんな残念なもの見るような目でこっちを見ないでほしいんだなスイさんよ。
『だってスイってばよい匂いなのだ。吐くのがもったいないのだ。』
「だからって死にかけるなキョーリューザル。」
『結局キョーリューか猿かどっちなのだよう。』
「人間じゃないってことは確かだ。」
酷い酷いおよよよよ、と泣き真似をしていたら『鼻水つけたら今日一緒に寝てやらねえ』と脅された。
それはだめだよ乙女の顔にクマが出来てしまうよ。
『隊長!信号が青に変わったのでありますですよ!出発するのでありますですよ!』
「…」
なぜかスイはだんまり。
故障かな?地球外生命体には故障ってのがあるのかな?
「早く掴まれ。なんで手ェぶらぶらさせてんだてめえは。」
『おおうっ。気づかなかったのだ。』
「それで落下した前科があんだから気を付けろ猿。」