幼なじみにわたしの生死がかかってる件
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※瀕死状態なのです
ジリリリリリ。
今日もわたしが世界で一番嫌いな音が鳴りやがり始めたので物凄い反応速度でとめてやった。
「…今何時だ?」
もう聞きなれた不機嫌な声がする。
時計を見る、AM8:00。
『7:00、かな。』
「おー、ならあと30分は寝れるな…って、そう何度も何度も同じ手に引っかかると思うなよ。時計見せてみろ。」
『うああっ。』
背後からにゅんっと長い腕が伸びてきて、わたしの手にあった目覚まし時計が見事に掻っ攫われた。
「8:00じゃねえか、遅刻じゃねえか。」
『何言ってんの、もう老眼入ったわけ。どう見たって7:00じゃねえか。』
「真似すんなキョーリュー。」
『キョーリューじゃなーい!』
手近の枕をボフッと顔面にぶつけてやる。
おお、今日も朝から見事なコントロール。