食べてしまいたい

ふと、寝息が聞こえた。

彼女はいつの間にか、泣きながら寝てしまっていたようだ。

頬に涙が流れた跡が残っている。

それにしても。

どんだけ無防備なんだよ。

彼女の半開きの艶やかなくちびる。

……やべ。

食べたい。

あああぁぁぁ〜〜くそぉっ‼

こんなの生殺しじゃねぇかよっ!

めくるめく妄想と抑えきれない煩悩に打ち勝つために、俺は頭を掻き毟らずにはいられなかった。




fin
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