誓うよ



「おはよう前田!」
「前田おは!」


前田くんに次々と朝の挨拶をするみんな。わぁ人気者だなぁ。



「おはよう」


前田くん今日も優しくて爽やかで神様。


よし!わたしもがんばるぞ!
私の席の前にいたいつも眠そうなこにおはよう!と挨拶をした。




そのこは、こっちをみてそして、



無視した。







え…






ちょっと傷つくな。



もう一度挨拶をしようとしたとき
そのこが口を開いた

「おはよう。お姫様。」

「ぇ…」


「知ってるよ〜わたし。」
その子は私の顔に自分の顔を近づけていった。


「前の学校で、お姫様だったんだろ?」
「え、どこでそれを。」
「わたしも一応転校生なんで。しかもその学校の生徒。」
「ぇ…言ってくれればよかったのに」
「ん〜だってさ私は不登校だったしさ」
「な、名前は?」
ごくりと唾を飲み込む。


すると彼女は笑って言った。
「あははは!普通にさ初日自己紹介しただろ?あれ?お姫様はみんなからちやほやされすぎて名前なんか覚えられないかんじか?」

「ち、違う…」


「斎藤まみ。」

「へ?」

「私の名前。まみでいいよ。夢子。」

「よ、よろしく!まみ!」
ニコッと笑う。よかった少し怖いけど友達作れた。

「お〜さすがお姫様。笑顔が格別ですな〜。」

う〜いじられる。
前の学校で不登校のひとなら私のあの噂も知らない…よね?


「もう!茶化さないでよ。」



まみ。わたしの友達。




お母さん自分から進んで友達出来たよ。
< 8 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop