大好きなんだもん
「待った?」
『いや?大丈夫だよ』
…それから、沈黙が続いた。
「じ、じゃあな…」
『うん…』
なんで、なんで最後の卒業式の日に
こんなに気まずくなっちゃうの?…
本当、ついてない……
違う意味で泣けてくるよ。
卒業式、もうみんなとお別れ…
そしてゆうくんとも…
もっと話したかったな……
そんなことを思いながら終えた卒業式。
そして、帰り道…
また沈黙が続いた。
…このまま、告白するのやめようかな
そんなことを思っていたら何も話さずに家まで着いてしまった。
『あ、ありがと…』
「おう、じゃあな。」
…行っちゃうの?
…行って欲しくないな
「あ、俺ん家来るんだっけ?」
『いいの?』
「お、おう……」
私はカバンを置き、制服のままゆうくんの横をついてった。