駄目男、最低。
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「美和が一番だし」
甘えた様に康介はまとわりついてくる。
その言葉を何度聞いて、何度溜め息をついて、何度涙を流しただろう。
まあ最近は、涙すら出ないけど。
4回目の浮気がバレた彼氏、康介。
情けない。
増え続ける浮気の回数じゃない。感情の問題。
「ふざけんな」
あたしは冷視線で康介を眺める。
しゅんとした彼の表情。
ここまではいつも通り。
「次はちょんぎるから」
ここまでも。