駄目男、最低。

■■■



「美和が一番だし」

甘えた様に康介はまとわりついてくる。


その言葉を何度聞いて、何度溜め息をついて、何度涙を流しただろう。


まあ最近は、涙すら出ないけど。


4回目の浮気がバレた彼氏、康介。


情けない。


増え続ける浮気の回数じゃない。感情の問題。


「ふざけんな」


あたしは冷視線で康介を眺める。


しゅんとした彼の表情。

ここまではいつも通り。


「次はちょんぎるから」


ここまでも。

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