キス、誘惑の唇




その日はたまたま仕事でミスがあって一人残業することになってしまって。


ついてないなと思いながら、デスクに向かいパソコンとにらめっこしていた。


かなり集中していたと思う。

だから、気付かなかったのだ。


後ろに立つ人影に。


ガタン、という音がして私はようやく後ろに立つ人の香りに気付いた。


それは私が忘れたくても忘れられなかった香り。

今でも、涙が出そうになるくらい大好きな香り。




< 2 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop