Music♪ソング
ふと、隣を見ると杏ちゃんの様子が可笑しかった。何故か不安そうな表情を浮かべていた。
「どうしたの?杏ちゃん…」
「………私…、歌に自信が、ないよ」
杏ちゃんは、震える声で言う。
「……。」
「黒崎さん。本当に私なんかと組んでいいの?、…松永くんも、藤くんも…私、…皆を巻き添えにしちゃうかも知れないのに…、ここで落ちたら皆の夢を壊しちゃうのに…」
肩を震わせながら小さな声で話す。
「鈴木…」
心配そうに杏ちゃんの顔を覗き込む。