空春〜ソラハル〜






「凛、高瀬くん、おはよー」

「会いたかったぞ
俺の宏太ーー!!」

「うわっ、やめろって!」

「宏太ー!昨日のテレビさー…」








教室に入ると私の前の席は
一瞬で人が溢れる。

高瀬くんは転校生であることを
微塵もみせない人気っぷりだった。








「てか、彼女いるくせに
他の女にこの懐っこさって
どうなの…」

「ん、佐山さん
なんか言った?」

「うわ!なんでも!!」

「ねー、宏太聞いてってばー!」

「あーはいはい」










…でも。


こうして人が集まっていようと、
授業中とか以外は常に
横向いて座ってくれてるのとか、



正直嬉しい。









って私相当重症だああああ…










< 37 / 48 >

この作品をシェア

pagetop