空春〜ソラハル〜
「ぶっ…佐山お前……っ!」
「あ、佐伯おはよう」
「何朝から百面相してんの
まじきもすぎ!!!」
「はああああ!?
ふざけんな死ねっ」
「ふっ、まあわかるわかる。
悩める乙女は大変なんだな??」
「なっ…///
まじで死ねっ!!」
「うお、お前コンパス持って
突進してくんなよ!!
はい没収〜」
「あっ!こら!
かえせー!
手下げろ!届かない〜」
この時とんでいた2つの視線に、
私は全く気づかなかった。
じゃれる私と佐伯を見る
高瀬くんの視線と、
目をそらした後の高瀬くんを
見つめる佐伯の鋭い視線に…。
そして私の気づかないところで、
運命の歯車は大きく動き出す…。