空春〜ソラハル〜







「じゃあ今日の夜の
打ち上げについてだけどー、
部活あるやつもいるし
午後7時に駅前の
カラオケ集合でよろしくー!」







7時かー。

じゃあ私は部活もないし
一旦家に帰って…





「さーやまさん」

「ぬおっ」





いつもは横向きだけど、
今度はイスをまたぐように
後ろ向きに座りなおして、
高瀬くんは私を見つめる。



てか、ぬおっ、って!
もっとかわいい驚き方
出来ないわけ!私!!





「佐山さん、どうせ暇でしょ?」

「その佐伯みたいないじり方
やめてくれる」

「ははっ、暇なんだ。
いーよ、俺も暇だからさ、
打ち上げの時間まで
どっかで遊ばない?」

「なっ…!」







そ、それって…

高瀬くんと放課後の
制服デート!?


リア充!?
リア充なのか!?







「って…いかんいかん」

「ねえ、ダメ?」

「ぶっ」







頼むから下から
覗き込むのやめて…!!








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