空春〜ソラハル〜







--------------…





「いただきまーす」

「あっ!
ちょっと待って、これ、
あったかいうちに
お隣さんに届けてきて!」

「えー仲良いなら
お母さんが行けばいいじゃん」

「なにいってんのよ!
あんた挨拶まだしてないでしょ!
さっさと行ってきなさい!」

「まったく...」







ピンポーン…



「…はい」

「あっ、隣の佐山ですけど…」

「ああ、はい、
ちょっと待ってください」





今の声、
お隣さん男の人か…。

どうせなら女の人なら
仲良くなれたのにな…。







ガチャ







そうこう考えてる間に
扉が開き、
中から現れた顔に
あたしは見覚えがあった。








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