空春〜ソラハル〜







それから、なんとなく
打ち上げまで家で
じっとしているのも
いやだったので、
適当に街をぶらついてみたけど…







ふとした時に高瀬くんの
あの顔が浮かんで、

このまま気まずくなって
話さなくなってしまうのか、

気まずさを消すには
どうすればいいのか…



その答えは出ないまま、
気づけばもう7時になっていた。



そして続々と
クラスのみんなが
集まりだす。









!!



なにさ…

なんで私ばっかりこんな…









私の目に入ってきたのは、
何事もなかったように
友達と笑っている高瀬くんだった。








もーいいや!
別に私だって全然
気にしてない!

こんな打ち上げなんか、
適当に過ごして
さっさと帰ってやる!!









「えっとー、カラオケの部屋
大部屋なんでー、
まあみんな適当に
座っちゃってー!」

「佐伯くんっ!
となり座ろ?」

「お、おー…」





ぷっ。
佐伯のやつユカに
つかまってる。





「あ、アキコ〜!ミワ〜!
一緒にすわろー!」

「ん、どうしたの凛〜
今日はノリいいじゃーん」

「今日は高瀬くんはいいの?」









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