空春〜ソラハル〜







-------…



…これいつまで
ここにいるのかな。



そろそろつまんないんだけど…。





と、その時隣に誰かが
ドサっと座った。








また誰か気にかけて
話しかけに来てくれたのかな?
みんな優しーな。



なんて思いながら
隣を見た私は驚いた。





だってそこには高瀬くんが
座っていたんだから。







私はバッと目をそらした。





少しの沈黙。










「…なんで、避けんの」

「えっ」





沈黙を破ったのは高瀬くんだった。





「なんで俺避けられてんの」





だって、高瀬くんが
あんな顔するからっ…!








そう言いかけて、やめる。



私ばっかり気にしてるみたいで
なんか悔しい。







「なに?
私に避けられて寂しいの?」

「…うん」

「へっ…」

「気になるよ。
佐山さんがいつもみたいに
話してくれなくなると」

「ちょっ…//」







予想外にストレートな返答に
私の頭はもうパニック。



てか、ちかっ!
近いから!!








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