空春〜ソラハル〜
「だ、だから高瀬くん、
こーゆうことしない方が
いいって…!」
「いいんだよ、別に。
ふられてんだし」
「はっ…?」
ふられた…?
莉乃さんに…??
「ちょっと…
どうゆうこと?」
「だから俺ふられたんだって」
「高瀬くん、ちゃんと説明して。
てか、酔ってない?
お酒飲んだの!?」
すぐ目の前にある高瀬くんは、
頬は紅潮し、目はトロンとしている。
「ねえ、慰めてよ…」
「ちょっと…//」
「あれ、佐山さんこそ、
酒でも飲んだ?
顔赤いけど」
「飲むわけないでしょ!」
「じゃあ、照れてんだ?」
「なっ、なわけ!
誰も高瀬くんのことなんて
これっぽっちも
意識してすらいないから!」
「ふーん…。
なら、意識させてやるよ…」