True Love
その時、「あ…」という短い声が後ろから聞こえて振り返る。
そこにはずぶ濡れ状態でコンビニの袋を下げている柴崎くんがいた。
「ちょ、ちょっと大丈夫!?」
私は慌てて立ち上がり、思わず柴崎くんを私の傘の中に入れる。
「だ、大丈夫だ…!」
迷惑そうな顔をするから「ごめんなさい」と謝るけど、また柴崎くんを雨にさらすこともできず、傘は傾けたまま。
すると柴崎くんは私の傘の中から抜け出し、子猫の段ボールを覆っていた傘を猫が濡れないように取って自分も入っていった。
「…それ、柴崎くんだったんだ」
後ろから声をかけると振り向くことなく「おう」という返事だけが返って来た。
柴崎くんは段ボールを抱えて立ち上がる。
「ど、どこ行くの?」
この問いかけには少し振り返って「屋根があるところ」と答えた。
そしてスタスタと歩いていく柴崎くんに私は思わずついて行ってしまった。
ついて行きながら迷惑かなと思いつつも、たぶん私の存在に気が付いているであろう柴崎くんが何も言わないのでそのままついて行く。
少し歩いたところに公園があって、屋根があるベンチの下へ入っていった。
そこにはずぶ濡れ状態でコンビニの袋を下げている柴崎くんがいた。
「ちょ、ちょっと大丈夫!?」
私は慌てて立ち上がり、思わず柴崎くんを私の傘の中に入れる。
「だ、大丈夫だ…!」
迷惑そうな顔をするから「ごめんなさい」と謝るけど、また柴崎くんを雨にさらすこともできず、傘は傾けたまま。
すると柴崎くんは私の傘の中から抜け出し、子猫の段ボールを覆っていた傘を猫が濡れないように取って自分も入っていった。
「…それ、柴崎くんだったんだ」
後ろから声をかけると振り向くことなく「おう」という返事だけが返って来た。
柴崎くんは段ボールを抱えて立ち上がる。
「ど、どこ行くの?」
この問いかけには少し振り返って「屋根があるところ」と答えた。
そしてスタスタと歩いていく柴崎くんに私は思わずついて行ってしまった。
ついて行きながら迷惑かなと思いつつも、たぶん私の存在に気が付いているであろう柴崎くんが何も言わないのでそのままついて行く。
少し歩いたところに公園があって、屋根があるベンチの下へ入っていった。