おっちゃん
クリスマスイヴ
おっちゃんは
今度はもう、引き上げて帰って来ると、
「いってきます!」
と言って和歌山へ戻っていった。
けれど…
おっちゃんは帰って来なかった。
春が来て…
夏が来て、
秋が過ぎても…
おっちゃんは帰って来なかった。
だけど電話はくれていた。
いつも「元気か?」と尋ねてくれる。
そうやって、私なんかのことを気にかけてくれるのは、おっちゃんだけだった。
その心遣い…
嬉しかった。
春が来て、
夏が来て、
秋が過ぎても、
おっちゃんは帰って来なかった。
けど、
去年と同じように、クリスマスイヴ…
おっちゃんは
骨になって帰って来た。
おっちゃんはいい人だったけど、よく嘘も吐いていた。
前日、知らせを聞いた時は
「またそんな嘘を~」
と…
今度はもう、引き上げて帰って来ると、
「いってきます!」
と言って和歌山へ戻っていった。
けれど…
おっちゃんは帰って来なかった。
春が来て…
夏が来て、
秋が過ぎても…
おっちゃんは帰って来なかった。
だけど電話はくれていた。
いつも「元気か?」と尋ねてくれる。
そうやって、私なんかのことを気にかけてくれるのは、おっちゃんだけだった。
その心遣い…
嬉しかった。
春が来て、
夏が来て、
秋が過ぎても、
おっちゃんは帰って来なかった。
けど、
去年と同じように、クリスマスイヴ…
おっちゃんは
骨になって帰って来た。
おっちゃんはいい人だったけど、よく嘘も吐いていた。
前日、知らせを聞いた時は
「またそんな嘘を~」
と…