おっちゃん
おっちゃんは、こちらに着いてまず、どてかぼちゃの所へ顔を出した。

それも結構遅い時間だったせいか…


久々の再会だったにも、


「どてかぼちゃに怒られたー…」


夜食のおみやげに、コンビニでパスタを買ってきてくれて、一緒に食べながら、おっちゃんは話してくれた。



「いきなり行っておどかしたろ思うてなぁ…。いやぁまいった」





おっちゃんは
春よりも痩せたようだった。





おっちゃんは…

私が事務所へ行くようになったことを喜んでくれた。

社長であるどてかぼちゃの息子に、私のことを「頼む」と言ってくれた。



でも、私はふわふわしていた。





「おまえがなぁ!」

「社長やで」

「ほんなら、わしは村長や!」




会長でもなく、市長でもなく、村長…



おっちゃんらしいや。



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