おっちゃん
クリスマスイブ

おっちゃんがまた帰って来るという。



実は今回は、少し会うのが恐かった。



私は、ふわふわな意識に耐え兼ね、事務所に行かなくなっていたから…。



おっちゃんも
あんなに喜んでくれて、自分の甥っ子に頭まで下げてくれたのに…



もしかしたら怒られるかもしれない…。



恐かった。






今度はハプニングもなく、寄り道もせず、うちに着いた。


おっちゃんは
おみやげにジャンボくじを持って来てくれた。


「当たったら億万長者やで。どないする!?」


そして


「これからは毎回ジャンボは買うたるわ」


と、約束してくれた。




…事務所のことには触れなかった。



おっちゃんは…

笑っていてくれた。






ある朝、おっちゃんと母が少し言い争いになった。



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