ヤンデレ〜女の嫉妬〜



電話はもうかからなかった。

日茉莉が切ったわけじゃない。

謎の声を発していた誰かが切ったんだ。



ペタンと座りこみ
何もできない自分が情けなくなる。


「日茉莉…」


誰かが日茉莉になにかをした。

日茉莉は生きていた。
けれど、故意的に電話を切られた
ことを考えたら
今、死んでいてもおかしくはない。

生きててほしい。

死なれたくない。

お願いします…神様。

神様なんて信じたことがないけれど

私の思いを叶えてください。
< 91 / 179 >

この作品をシェア

pagetop