最後の月へ。
そして、南は


こっちに来てと言うと俺の手を握り


あったかい。そういった。


こんなに、小さく冷たい手で


いつも俺を励ましてくれた。


泣いてはいけない。


こらえなくちゃいけない。


そうしていると、南は


「な....きたい....と..きは...泣け...ばいい...よ!」


そう言って俺の手を少しだけギュッと握ってくれた。


俺はこらえきれずに泣いた。


自分よりも辛いはずなのに俺は南にまた助けられている。


「おきと....みう....の..顔を....み...せて」


そうして、二人の顔を見たあと


俺に微笑み掛け


「大好き。ありがとう。」と声をかけ


ピーーーーーー


心臓が止まり俺の最愛の人はなくなった。


涙が出て止まらなかった。


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