最後の月へ。
そして、そのあと


手を差し出してきて、


「つかまってて。ゆっくり南に合わせるから。」


そう言って私の手包んだ。


さわだくんの手はとてもあたたかくて


私の手は冷たかったけど


氷が溶けていくように


私の手も暖かくなっていった。


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