最後の月へ。
だから、私は寂しいだなんて思ったことはなかった。


だけど、そんなとき


運命の日は刻々と近づいていたのだった。



ある日、街で天佑と楽譜を見に行った。


ただ普通に歩いているだけなのに


至る所に違和感を感じた。


そのうち太い釘が胸に突き刺さるような


衝撃を受けその場に倒れこんでしまった。


天佑が私を呼ぶ声がする。


だけど、その声はだんだん薄れていった。


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