ピンクのハート
タイトル未編集
「ねぇ、雄輝は私と結婚するんだよね!」
「そうだよ、結婚するんだよ!」
こうして交わされた約束。
周りから見たら、子供の口約束って思うかもしれない
約束をかわしたのも小学生の頃。
でもね、今でも私はその約束は叶うと信じてるんだよ。
…。
。。。ピピピッピピピッ
あれ…また夢?
最近はいつもこの夢。なんでだろう。
不思議な気持ちになる
「んーーっ!!っと」
私はカーテンから差し込む朝の光に目を向けた
ん?
「。。。やばい!!!え!7時30分!?」
一気に我に返った自分はすぐに学校の準備をした
「い、いってきまーす!!!!」
ドラマみたいにパンをこわえながら急いで駅に向かう
んっもう!だって今日は、、
「あ、美玲じゃん!!なんでそんなに急いでんの…っておーい!!」
私は友人の声にも気づかず無我夢中で走り抜けた
今日は、今日こそは!!
それは先週のこと。
「はーい!これからHR始めんぞー!」
ザワザワとうるさい教室
「ねぇ、遥香?」
なんでこんなにうるさいんだろう…
いつも教室はうるさいけど、今日はいつもに増してざわついてる。
しかも、いつもと違う盛り上がり。
「美玲、ようやくこのクラスにも花が咲くのねっ。。」
ん?
遥香の言ってることがイマイチわからない。。
「ええ?なんのこと??」
「本当にあんた話し聞いてないのね…」
「え!なんか今日あったっけ!?」
「このクラスの転入生で、帰国子女の人来るじゃん!!」
「ふぇ〜しらなかった。。」
へぇ。。そうなんだぁ…
女の子かぁ〜たのしみだなぁ
「しかも結構いい顔してるんだってよ!!!!」
とバシバシ肩を叩く遥香。
ん?女の子だよね??
「え、でも遥香?帰国子女の子って女の子だよね??」
「。。え?何言ってるのかなこの子は…
そうそう、女子女子…」
やれやれと言った顔をしてる
ふーん。。まぁいいや、
私、人見知りだしなぁ…
高2の10月になってやっと馴染めたなぁ、ってくらいなのに。。
大丈夫かなぁ。。
「はい!しずかにー!!!」
「お前らが話してるよーにこのクラスには帰国子女の生徒が転入してくる、」
『きゃーー!!!!』
『どんな人かなぁ!?』
『楽しみ!やばい!!』
す、すごい盛り上がり。。。
「来週の月曜から来るから、仲良くなー!!」
先生の話に耳を傾けると先生と変に目があった
「じゃあ新しい生徒の席は山本の隣な!!いろいろ教えるんだぞ!」
え!?
山本って私だよね?!
まって。。無理だよ…
クラスのみんなの目が私に向く
ひゃぁぁぁ。。
「は、はーい…」
緊張するなぁ。。大丈夫かなぁ
いや、無理だ…
「は、遥香ぁ〜…」
私と仲良い友達の一人の遥香は私の前の席。
お姉さんみたいでとても頼りになるんだ!
「美玲の隣ってことは私の斜め後ろっ!」
え、えぇぇ。。。
キーーンコーーンカーーーンコーーン
「じゃあ山本、来週から頼んだぞ♪」
せ、先生まで。。
「はーい。。」
ドンッ
「みーれい!!」
うっ!
「わぁ!!!びっくりしたぁ!」
後ろから急に押されてびっくりしたよ、もう。。
「美玲ったら来週から忙しくなりそうじゃんか〜!!」
そうニヤニヤしながら言ってるのは
遥香と同じ、クラスで仲のいい子だ。
「やめてよー!穂花〜。。」
穂花はいつも笑顔でちょっぴり気の強いクラスの盛り上げ役存在