クローバーの起こしたキセキ
「ちっちっち、甘い!俺には前から彼女がいるし、それよりもっとお前らが喜びそうなニュースだ!」
さりげなく自慢したな、先生。
一部の女子の顔が少し青ざめているようだが、好奇心には勝てなかったらしく、みんなで声を揃えて言った。
「「「おしえてくださーい!!」」」
碧海がさっき言いたがってたのはこれだね・・・・・。
私と碧海以外は全員言ったみたいだなー。
私たち、こういうゴシップとかぜんぜん全く興味ないからなー。
「じゃあ気になりまくっているだろうから教えてやる。
入ってこい!」
ドアが開いた。
「・・・・・」
「「「「・・・・・っっっっ」」」」
特別気になっていたというわけでもないけど、ドアの音に反応してそっちの方を向いた。
その人物が入って来たとたん、私は、いや、おそらくクラス中の皆だろう。
息を呑み、視線が外せなくなった。
「じゃあ自己紹介をしようか」
なぜなら彼が、
「・・・・・海原辰也(うなばら たつや)。
俺に関わるな」
超が100個ついても足りないくらいのものすごい美少年だったから。