クローバーの起こしたキセキ
第一声がそれ!?怖い・・・・・。
でもなんか、なんか会ったことがあるような・・・・・。
少し頭が痛くなったがすぐに治ったので気のせいだと思った。
「皆仲良くするように」
えええええ!!!先生、耳大丈夫?たった今関わるなって言われたんですけど!!
「席はー・・・・・桜井の隣な」
「なんでですか!?」
なんでよりによって私の隣なの!?たしかに一番はしっこだから隣には誰もいないけど・・・・・。
「だって俺の耳大丈夫!?みたいな顔してたし、隣ちょうど空いてるし。
仲良くしてやれよー」
・・・・・私そんなに顔に出てた?ポーカーフェイスできない人種だけどさ、全く同じこと当てるとかやばくない?
海原君が歩いてきて隣に座った。
一応声かけた方がいいよね・・・・・。
「は、はじめまして。
海原君・・・・・。
私の・・・・・な・・・・・ま・・・・・」
名前を言おうとしたが言えなかった。
彼が怖かった訳じゃない、それもあったかもしれないけど、彼のとても綺麗で澄んだ黒い瞳。
その奥に、人間なら誰もが持っているはずの輝きが、彼には