クローバーの起こしたキセキ





「麻美、麻美に報告することがあるんだけど」




もう夜遅いし伊藤先生もいいって言ったから、碧海は私の家に泊まることになった。
一緒にお風呂に入っていちごオレを飲み干した後に言い出した碧海。
当然気になるので碧海の横に座りに行く。




「いいってことね、おっけー。
まず麻美が一番気になってると思うこと。
誰にも麻美が泣いた理由は言ってないよ、だから安心して。
あと・・・・・光月のやつが、学校に来なかった。
どこにいるか心当たりある?あいつがどうなろうと私の知ったこっちゃないんだけど麻美怒るでしょ」




当たり前、童君にはあんなことされちゃったけど友達だから。
それに拒まなかった私も悪いと思う。
それにしても童君どこ行っちゃったんだろ・・・・・。




「何か聞かれたこととかなかったの?どんな些細なことでもいいからさ」




「そう言われても何もなかった、ってあ!『麻美の好きなもの、それかはまってるものは?』って聞かれたよ。
・・・・・でもなんの情報にもならないよね」




「ま、大丈夫でしょ!早く帰ってこないかなー、あいつにちょっとあげたいものもあるしね・・・・・」




碧海、全身からブラックオーラが立ち昇ってる・・・・・。
暴力沙汰にはなりませんように。
私たちはガールズトークを始め、十二時過ぎまで話し合った。






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