クローバーの起こしたキセキ
私は缶を持ち、急いで川へと向かう。
ここから一番近い川は五分くらいで着くはずだ。
私は缶を抱え、川へと向かった。
「きっと、会えるよね・・・・・?」
そう信じて。
川は草が短く刈られていて、草の香りがほんのり漂う。
今日刈られたようだ。
私は缶に軽く口を当て、抱きしめてからそれごと川に投げ入れた。
そしてそれが見えなくなるまでずっと見ていた。
ただの点になり、見えなくなると家へと帰る。
私は、どうして死んだ人と会えると思ったのか。
その理由はいくら考えてもわからない。
「寝よ・・・・・」
シャワーもご飯もやる気になれない。
私はそのままベッドに文字通り倒れこんだ。
そしてそのまま眠りに着く。
☆*:.。. oo .。.:*☆☆*:.。. oo .。.:*☆☆*:.。. oo .。.:*☆
目が覚めた。
自分のベッドの上かと思いきや、なんと地面に横たわっている。
不思議に思い立ち上がってみると、そこは何度も見慣れたクローバー畑だった。