クローバーの起こしたキセキ
「麻美、頭大丈夫?海原今日来てないんだよ?病院いこっか」
「・・・・・」
まぁそうなるよね・・・。
碧海は、精神病院でいいの?それとも研究員の所の方が・・・?とかなんとかぶつぶつ言ってる・・・。
「えっと、変に思わないでね・・・。
私が見た幻なんだけど、目元が緩んで笑ったんだ!すっごい優しい目だったの。海原君口元も、緩ませてくれないかなぁ・・・。
絶対あれはモテるね!!」
「幻・・・ね。
ねぇ、麻美もしかしたら、もしかしたら、だよ?麻美、海原の事・・・ってもう着いちゃったね!何でもないからいってらっしゃーい!先帰るね~」
もう保健室の前だ。
何が言いたかったんだろ・・・。
でも何の事か聞く前に、碧海はとっとと教室に戻ってしまった。
まぁ考えても分かるわけないし、いっか!
私は、保健室の扉をノックして開けた。
「失礼しまーす」
・・・?返事がなく不思議に思い、辺りを見回したが誰も居なかった。
先生が居るはずの机に近寄ると、書き置きがあった。
【今日出張だから、保健委員にでも薬の場所とか聞いて下さい。
ちゃんと来た時間、理由をメモっといといてね】