クローバーの起こしたキセキ
するとクローバーの君は、一度だけ振り返って面白そうに笑い、青いカケラへと変わった。
「あ・・・・・。
消えちゃった・・・」
呟くと、急に周りが白い光に包まれた。LEDの光みたいに冷たくなく、豆電球の光みたいに熱すぎない。
人工的なものではなく、例えるならば、そう。
まるで、お母さんに包まれたような、日だまりのような暖かさ。
私はその光に抗うこと無く身を任せ、目を閉じた。
瞼の裏には重なる、全く違う二人の笑顔。
まさか、そんなワケあるわけないよ・・・。
だってぜんぜん似てないもん・・・。
私の見間違いだよ・・・。
「あ、おはよ麻美。
もう放課後だよ~、ねぼすけちゃんだねぇ麻美は」
目を開けるとなぜか碧海がいた。
そのことよりも碧海が言った後半の一言。
・・・はい?放課後?やばっ・・・。
六時間ずっと寝てたの、私。
「あはは~、ほんとほんと・・・って。あーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
いきなり、すごい限界以上の声で叫んだ私のせいかは分からないが、碧海は座っていた椅子から頭から落ちた。
とりあえず碧海を助けてから、もう一度叫ぶ。
「碧海ー!!!どーしよー!!!私帰るね!!!!!」
こう言って保健室から出ようとしたが、碧海に阻止された。