クローバーの起こしたキセキ
「それにしてもあんたもあほだね、麻美。
そんな『四つ葉のクローバーを100本見つけると願いが叶うの!』とか言う絵空事信じてるとか。
ま、人の趣味に文句をつける主義では無いけどさ」
この通り毒舌なのです。
まぁ、サバサバした性格で、顔も可愛いから男女問わず人気なんだけどさ、でもでも・・・・・。
うぅ、絵空事じゃないもん。
しかも、『四つ葉のクローバーを100本見つけると願いが叶うの!』のところ私の声に似せてたし・・・・・。
ほっぺを膨らまし無言の抵抗を試みたけど・・・・・。
「そーいえばさぁ」
普通に笑顔満面に浮かべてスルーされました。
私、麻美はテンション激下がりまくり中です・・・・・。
「麻美〜聞いてるの〜?」
心配そうな顔をしながら私の前で手を振った。
まぁいっかと思って碧海の方を向くと、顔が明るくなった。
「あのね、聞いて聞いて。
麻美。
今日さぁ・・・・・」